
OVERVIEW
アルガンオイルとホホバオイルは、どちらも植物由来のオイルとして親しまれています。ただし成分の構造は異なり、質感や向いている使い方にも違いがあります。成分・質感・使い方の三つの観点から、両者を比較します。
CONTENTS
01油脂とワックス、根本的な違い
最も大きな違いは、「油脂」か「ワックス(ロウ)」かという点です。見た目は似ていても、肌の上でのなじみ方が変わります。
アルガンオイルは、モロッコ南西部にのみ自生するアルガンの樹の実から搾った植物油脂です。オレイン酸やリノール酸などの脂肪酸を含み、肌の皮脂となじみやすい成分で構成されています。
一方、ホホバオイルは正確には「オイル」ではなく、「液状ワックスエステル」です。北米やメキシコの砂漠に自生するホホバの種子から採れ、人の皮脂に含まれるワックスエステルと構造が似ています。
同じ「オイル」と呼ばれていても、油脂とワックスという構造の違いがあります。その違いが、質感や使い方の差に表れます。
02成分と構造の違い
アルガンオイルは脂肪酸を多く含む油脂、ホホバオイルは皮脂に近いワックスエステル。この構造の違いが、肌へのなじみ方に表れます。
アルガンオイルの主な成分
アルガンオイルには、オレイン酸(約45%)とリノール酸(約35%)が含まれています。リノール酸は体内で生成できない必須脂肪酸で、肌のバリア機能にかかわる成分です。ビタミンE(トコフェロール)も多く含み、その量はエキストラバージンオリーブオイルの約2.5倍と報告されています。
ホホバオイルの主な成分
ホホバオイルの約97%はワックスエステルです。脂肪酸の割合はごくわずかで、肌の表面を覆ってなめらかに整える働きが中心です。酸化しにくく安定性が高い点は、ホホバオイルの長所の一つです。
アルガンオイルは、酸化しやすいリノール酸を約3割含むため、構造だけを見ればホホバオイルより酸化しやすい油脂です。ただし、豊富なビタミンEが酸化の進行を抑えるため、未精製のものを遮光・常温の暗所で保管すれば、品質は安定して保たれます。

03テクスチャーと香りの違い
手のひらに出した時点から、二つのオイルの個性は分かれます。
淡いゴールドの色合いで、かすかにナッツのような香りがあります。肌にのせるとすっとなじみ、柔らかな感触が残ります。軽いテクスチャーでありながら、うるおい感が続きます。
ほぼ無色透明で、香りもほとんどありません。肌の上でさらりと伸び、表面に薄い膜を張るような感触があります。ベタつきが少なく、オイル特有の重さを感じにくいテクスチャーです。
04比較表で見る違い
脂肪酸とビタミンEを含むアルガンオイル、安定性に優れたホホバオイル。得意とする役割が異なります。
| 項目 | アルガンオイル | ホホバオイル |
|---|---|---|
| 構造 | 油脂(トリグリセリド) | 液状ワックスエステル |
| 主成分 | オレイン酸 約45%・リノール酸 約35% | ワックスエステル 約97% |
| ビタミンE | 多く含む | ごくわずか |
| 色 | 淡いゴールド | ほぼ無色透明 |
| 香り | かすかなナッツの香り | ほぼ無臭 |
| 質感 | すっとなじみ、柔らかさが残る | さらりと伸び、表面を整える |
| 酸化のしやすさ | ホホバより酸化しやすい(ビタミンEが進行を抑える) | アルガンより酸化しにくい |
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05用途による選び分け
どちらが優れているかではなく、オイルにどんな役割を求めるかで選び方が変わります。
アルガンオイルは、乾燥や肌のごわつきが気になる場合や、オイルならではのうるおいと柔らかな質感を求める場合に向いています。洗顔後すぐ、化粧水の前にブースターとして使うと、その後のスキンケアがなじみやすくなります。使い方はアルガンオイルについてのページにまとめています。
ホホバオイルは、軽い使用感や、肌表面をなめらかに整える感触を好む場合に向いています。スキンケアの最後に重ね、仕上げとして使われることの多いオイルです。
どちらを選ぶかは、オイルに求める質感と役割で変わります。
06アルガニエが選ぶアルガンオイル
原料はモロッコ南西部のアルガンの実。精製せず、実の成分を残したまま仕上げています。
アルガニエが選んだのは、未精製のアルガンオイルです。
その年に収穫した実だけをコールドプレスで搾り、最短48時間ほどで日本へ届けています。加熱や薬剤による精製はしていません。
使う量の目安は、夜はスポイト1回分、朝は3〜4滴。洗顔後すぐの肌になじませます。ファンデーションに数滴混ぜる使い方もあります。
FAQよくある質問
Q.アルガンオイルとホホバオイルは併用できますか?+
はい、併用できます。なじみのよいアルガンオイルを先に使い、仕上げにホホバオイルを重ねる順番が一般的です。
Q.アルガンオイルはベタつきますか?+
良質なアルガンオイルは肌なじみがよく、ベタつきにくいのが特徴です。アルガニエのオイルは、軽い使用感でさらりと仕上がります。
Q.ホホバオイルは酸化しにくいと聞きましたが本当ですか?+
ワックスエステルが主成分のため、一般的な植物油脂と比べて酸化しにくいとされています。ただし開封後は、清潔な状態で保管してください。