食用と美容用での製造工程の違い

アマズイクの彼女たちとアルガンオイルをモロッコで加工している様子の女性たちです。"

アルガンオイルが美容の世界に受け入れられるようになったのは、スキンケアのためというより、ある“気づき”がきっかけでした。


気づきから始まった、美容オイルという可能性。

モロッコ南西部、スース地方に広がるアルガンの木。その実を一つひとつ拾い、乾燥させ、果肉を取り除き、堅い殻を割って仁を取り出しています。

この繊細な作業を担ってきたのは、アマズイク*¹の女性たちです。

世代を超えて受け継がれてきたその手仕事は、本来、食用のアルガンオイルをつくるためのものでした。軽く焙煎して搾ったオイルは、香ばしい風味があり、料理やパンに添える家庭の味として親しまれてきました。

日々の作業の中で、アルガンオイルに触れ続けていた彼女たちの手が、年齢を問わず、しなやかでなめらかだったことにある日、ふと気づいたのです。

それが、美容オイルとしてのアルガンオイルの物語の始まりでした。


食用と美容用。それは、焙煎するかどうかで決まる

アルガンオイルには、大きくふたつの用途があります。
ひとつは、仁を焙煎して搾る食用のアルガンオイル。色はごま油のように深く、ナッツのような香りが特徴で、風味豊かな料理用オイルとしてモロッコの食文化に欠かせない存在です。

もうひとつは、美容を目的としたアルガンオイル。こちらは熱を加えずに抽出することで、肌の再生や保護に関わる成分が繊細なまま保たれるのが特徴です。


ARGANIEのこだわり—未焙煎・コールドプレス製法・オーガニック

アルガニエが採用しているのは、未焙煎のアルガンの仁から抽出した、コールドプレス製法を採用しています。
焙煎を行わないことで、ビタミンE(特にγ-トコフェロール)、スクワレン、植物性ステロールなど、美容効果が期待される成分がそのままのかたちで保たれています。

焙煎時のナッツのような香ばしさは無くなり、現れるのは澄んだモロッカンゴールドの色調。
肌にすっと溶け込むようになじみながら、表面の潤いだけでなく、“肌の土台”*²に静かに働きかけていく感覚をもたらします。


信頼に値する品質、ECOCERT認証という裏づけ

アルガニエで使用しているのは、ECOCERT(エコサート)認証を取得したオーガニック原料のみ。
これは「オーガニック」の名を冠するにふさわしい厳格な審査基準を満たしたものであり、土壌管理から収穫方法、抽出過程に至るまで、持続可能な自然との関係が保たれています。


静かに受け継がれてきた、肌と暮らしの物語

アルガンオイルの歴史は、遠い神話ではなく、日々の暮らしのなかに息づく知恵の延長線上にあります。

アマズイクの女性たちが、今も伝統的な方法で収穫と初期加工を担い、その手から手へと渡されてきたもの。
その一滴は、肌と心を整えるオイルとして、今を生きる私たちの手元へと続いているのです。


*(¹ 一般には“ベルベル人”と呼ばれることもあるが、彼女たちは“アマズイク”という名を大切にしている)
*(² アルガンオイルに含まれる不飽和脂肪酸とステロールは、角質層のセラミド構造をサポートし、バリア機能の改善やターンオーバーの正常化に貢献することが、近年の研究でも示されています。)

 

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