ロサ・ダマスケナは中央アジアに自生する3種のバラの交配によって生まれた自然発生的な交配種。
原種のバラは5弁の一重の花を咲かせ、八重咲きの花を咲かせるのは交配種のバラだけだということである。
ダマスクローズ(ロサ・ダマスケナ)と関係する3つの原種
DNA研究によると、ダマスクローズは薔薇の原種の交配種で、ヨーロッパ原産のRosa gallica(ロサ・ガリカ)、中央アジア原産のRosa moschata(ロサ・モスカタ)、中国西部・極東原産のリモンタント種であるR.fedtschenkoana(ロサ・フェドチェンコアナ)が交配した雑種であることが3人の日本人学者の研究で示されました。
出典:Triparental origin of Damask roses(https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S037811190000487X)
起源は不明ですがヒマラヤ西部にあると言われています。白色5cmの花を付け、雄しべからは麝香の香りがします。
R.moschata(ロサ・モスカタ)
花には5つ以上の花びらがあり、八重咲きすることもあります。花は香りがよく濃いピンクです。
R.gallica(ロサ・ガリカ)
最近のDNA研究でロサ・ダマスケナと関係することが新たに示されました。
R.fedtschenkoana(ロサ・フェドチェンコアナ)
モダンローズ、オールドローズ、ワイルドローズ バラは大きく三つに分類されます。
モダンローズ
1967年以降 私達がよく知る最初の現代バラといえる品種「ラ・フランス」が登場しました。 「ラ・フランス」以前の品種をオールドローズ、それ以降の品種をモダンローズと呼び分けローマ時代から交配されています。
オールドローズ
1966年以前の品種を「オールドローズ」と呼びます。素晴らしい芳香を持ち、大輪の八重咲きで、繰り返し咲く「リピートフラワー」またはリモンタントと呼ばれる種類もあります。
ワイルドローズ
人口交配や改良されていない野生のバラ。棘が多くツル状で、年に一度のみ開花する1期咲きです。